がんも農場のお店

2017年8月30日水曜日

7年。

こんな家族経営の小さな米農家にも、ごくまれに
訪ねてきてくれる若い子もいたりします。
きょうもブログなどを読んでわざわざ我が家まで来てくれた子がいました。
年齢は27歳。僕は今年34歳になるので約7年前の自分を思い返しました。
7年前というと、ちょうど東京から佐久に移住したころです。
まだ何物でもなく、勢いだけで移住を決めてなんとかなるだろうなどと
タカをくくっていたような状態。貯金もわずかで、さて生活費どう稼ごうか、
なんて考え始めたころでした。移住当初の自分の移動手段は折り畳み自転車しかなく、
真冬の1月に引っ越してきたので、どこへ行くにも兄の車に乗せて行ってもらっている
という状態。とは言えだんだんと慣れてくるにつれて、自転車でスリップしながら
パチンコ屋のバイトへ通うようになりました。

東京の知り合いからは、農業やると言って移住したくせに結局パチンコ屋のバイト
やってるんだね。とか言われて、へこんだりしたことも今や懐かしいです。
やるしかない。が合言葉で、とにかく生活費稼いで農業勉強して、みたいな感じでした。
ただ、こんな生活でも心が折れなかったのは東京での泥水を飲むような生活(実感として)
があったからだと思います。(笑)ネットカフェ難民って今もう死語ですかね。それやってました。
ほんの1か月くらいですけど。ネットカフェで寝てると、エアコンで喉がガラガラになるんですよね。
それがあったので、佐久に引っ越してきてバイトしたら自分の部屋が確保出来てゆっくり
眠れるので、最高だなと思いました。今思えば人生前半戦の底辺だったな。

今思うのは、もう一回くらい底辺くるんだろうなって。まだ40年くらいはある人生で
折り返しもしてない。そう考えたら長い人生もう一回くらい底辺ないと、おかしいだろ!って。
なので、いまやってるのは着々と底辺に落ちた時の準備をしている。もう一回這い上がるために、
盤石な土台を作っている感じ。トラブルやへまで、そう簡単に吹き飛ばないような。信頼とか
信用とか自分の知識とか技術とか。それにしても7年て長いようで短い。
向こう7年でどうなってるかなんて想像もつかないが、自分と妻は41歳になり、やっちゃんは7歳に
なってるってことだ。

がん!がん!がん!

0 件のコメント:

コメントを投稿