がんも農場のお店

2017年8月31日木曜日

ワラの功罪。

稲刈りが近くなってきました。
がんも農場は、籾の乾燥と籾摺りの施設を所有していないので、
毎年施設をお借りして作業をお願いしております。
今年も施設の段取りをすべくスケジュールや持ち込みの方法、
検査の日程などなどを打合せ。
この時期になってくると、残す田んぼでの作業は草刈り、草取りと少なくなってきました。
お米屋さんとの打ち合わせなどもちょぼちょぼありまして、段々と総括のような雰囲気。
そうすると、来年度の米作りにも思いが及んでまいります。

無農薬での栽培を目指していろいろと勉強しているのですが、
大きなハードルはいかに草を抑えるかということです。
この抑草のために、秋の時点で出来る作業があるので、いまから
稲刈り直後の作業の段取りを考え始めています。
佐久周辺地域では、10月下旬になってくると気温がかなり下がってきます。
そうすると、自ずと微生物の活動も少なくなってきます。コンバインの稲刈り後に、
がんも農場ではワラを全量切り刻んで田んぼに散らしているので、この生のワラを
分解させるには、できるだけ気温が高いうちに田んぼにすきこんであげる必要があるんです。
ワラがの分解が不十分だと、春先の田植えの時期にワラの分解が進み、分解時に出る
ガスが稲の初期生育を阻害してしまい、雑草との競争に負けてしまうんです。

抑草のための作業はほかにもいろいろとありますが、こうした一つ一つの作業の積み重ねが
無農薬への第一歩だと思って少しずつ実践していきたいと思います。

がん!がん!がん!

2017年8月30日水曜日

7年。

こんな家族経営の小さな米農家にも、ごくまれに
訪ねてきてくれる若い子もいたりします。
きょうもブログなどを読んでわざわざ我が家まで来てくれた子がいました。
年齢は27歳。僕は今年34歳になるので約7年前の自分を思い返しました。
7年前というと、ちょうど東京から佐久に移住したころです。
まだ何物でもなく、勢いだけで移住を決めてなんとかなるだろうなどと
タカをくくっていたような状態。貯金もわずかで、さて生活費どう稼ごうか、
なんて考え始めたころでした。移住当初の自分の移動手段は折り畳み自転車しかなく、
真冬の1月に引っ越してきたので、どこへ行くにも兄の車に乗せて行ってもらっている
という状態。とは言えだんだんと慣れてくるにつれて、自転車でスリップしながら
パチンコ屋のバイトへ通うようになりました。

東京の知り合いからは、農業やると言って移住したくせに結局パチンコ屋のバイト
やってるんだね。とか言われて、へこんだりしたことも今や懐かしいです。
やるしかない。が合言葉で、とにかく生活費稼いで農業勉強して、みたいな感じでした。
ただ、こんな生活でも心が折れなかったのは東京での泥水を飲むような生活(実感として)
があったからだと思います。(笑)ネットカフェ難民って今もう死語ですかね。それやってました。
ほんの1か月くらいですけど。ネットカフェで寝てると、エアコンで喉がガラガラになるんですよね。
それがあったので、佐久に引っ越してきてバイトしたら自分の部屋が確保出来てゆっくり
眠れるので、最高だなと思いました。今思えば人生前半戦の底辺だったな。

今思うのは、もう一回くらい底辺くるんだろうなって。まだ40年くらいはある人生で
折り返しもしてない。そう考えたら長い人生もう一回くらい底辺ないと、おかしいだろ!って。
なので、いまやってるのは着々と底辺に落ちた時の準備をしている。もう一回這い上がるために、
盤石な土台を作っている感じ。トラブルやへまで、そう簡単に吹き飛ばないような。信頼とか
信用とか自分の知識とか技術とか。それにしても7年て長いようで短い。
向こう7年でどうなってるかなんて想像もつかないが、自分と妻は41歳になり、やっちゃんは7歳に
なってるってことだ。

がん!がん!がん!

2017年8月29日火曜日

戦争経験者の話を聞く会。

朝からミサイル発射のアラームが携帯で鳴り響く。
数分したところで、広報からもミサイル発射の警報。
慌ててテレビをつけてみるとテレビもJアラートの情報のみが
どの局でも流れ続けるという事態。
農作業に行こうとしていたが、一旦状況を確認するため情報収集。
刻々と情報が流れていきあっという間に1時間が過ぎたところで、
通常の番組も開始し始める。それでもミサイル情報一色だ。
ひとまず具体的な被害もなさそうだったので、ようやく農作業へと出発。

それにしても、朝っぱらからミサイル情報で起きるなんて本当に物騒だ。
いやが応にも防災意識が高まるというもので、この際備蓄していた防災グッズの
見直しをしようということに。
夕方仕事を終えてからホームセンターに行って、足りないものをいくつか購入。
きょうは賞味期限間近の備蓄用食料を食べることにした。
アルファ米というやつは、それにしてもうまいもんだ。風味はないけども、
味がついていれば十分食べられる。熱湯で15分ほどで食べられるという便利さ。

偶然にもきょうはJAが主催する戦争経験者のお話を聞く会に参加することになっていた。
出征された体験を詳しく聞くことが出来た。Jアラーとのおかげでミサイル情報を逐次国民も
知ることができるようになったのはいいが、どう対処すればいいのか。朝からミサイル情報で
あおられて、こちらは大慌てだ。こうした恐怖感がどんどん浸透していったら、強硬手段も
辞さないという意見も自然と出てきてしまうのかもしれない。戦争はもっと怖い。
北朝鮮のミサイルが飛来したきょう、戦争経験者のお話を聞くことが出来たのも、
決して偶然じゃないと思う。改めて戦争回避のための方法を冷静に考えたい。

がん!がん!がん!

2017年8月28日月曜日

日本は田んぼばかりです。

1泊2日850㎞のお米を巡る旅。無事佐久に帰着しました。
なにかをやるってことはなにかをやめることと同義だと、
オタキングの岡田氏は言っていたけども、今回の旅によってなにを
止めたかを先に書いておこうと思う。まず、この二日間の田んぼの草刈り、
田んぼの日々の水見など目の前の仕事をあきらめた。さらに、実は予定していた
建築家藤森照信氏の茶室「低過庵」を作るワークショップの参加をあきらめた。
(代わりに妻とやっちゃんが参加してくれた。)
たくさんのやりたいことがあるなかで、なにを引き換えに目の前のことをやってるのか、
明らかにしておくのは大事だ。実はそこまで深くも考えずに、感覚的に優先順位がついて
いるのが事実なのだけども、こうして今回の旅が実現したのだ。
つまりそれくらい優先順位が高いってことで、目の前のお米作りより大事なことって、
なにかっていうと、もっと先をみたいのかもしれないし、もっと根本的なところを
みたいのかもしれない。

茨城県奥久慈大子町、福島県喜多方市熱塩加納町のお米農家さんに
今回は訪問させていただいた。
いつもお世話になっている静岡県のお米屋さんと師匠の農家さんに連れて行っていただく
形でお伺いした。農法や耕作面積、施設、環境などなどみなさんそれぞれだ。参考になるかと
言われれば、なるにはなるがどれもこれもそのまま真似できるような代物ではない。
ではなにを見に行ってるんだろう。あえて言葉にするとすれば人柄、生き方だろうか。
農家としてまだまだ新米の僕と、ベテランの農家さんたちとの違い。どのようにお米作りに
取り組んでいれば、継続可能なのか。目指すべき農家さんの姿を見て、自分に足りないところを
見たいと思った。結局、機械も技術も足りないところだらけだ。

作為的であればあるほどつまらなさを感じる。同行させていただいたお米屋さんがそういった。
確かに理詰めで考えれば考えるほど、やっててつまらなさを感じる。ただ、それは恐らく
程度の差こそあれ僕もお米作りが好きだからなんだなと思う。攻略本があって、それに沿って
作ればうまいコメができるとわかっていたとして、そうやってて作れば満足するだろうか。
もっと言えばお客さんが満足するだろうか。少し疑問だ。実際にはそんな攻略本は
ないのだけども、それに近い話はいくらでもある。
経営的に考えれば、出来る限り少ないコストで利益を最大化するのが正しいのだけども、
素直にそう考えられないのは恐らく好きだからだと思う。好きというのはやっかいだ。
好きになったら変に大事にしたり、過大評価したり。でも、好きから全てが始まるのだと
僕は思うから、出来る限り大事にしたいと改めて思った。この旅はその確認作業だったように思う。
金銭的な利益さえあれば、他はなにもいらないよ。
そうは思いきれないがんも農場がどこまでいけるのか、迷走しながら進んでいきます。
ある意味欲が深い。金銭的な部分でゴールをもうけなかったら、実は終わりがないんですよね。
究極的な米作りなんて答えがないんですもん。米作りだけならまだしも、新規就農って
農家としては丸腰なんです。なにもかもないとこで、つまり土地も設備も人脈もない。
なにを積み上げていくのかって、答えのない道のりなんです。コスパ悪すぎでアタマ抱えちゃう。
結果的に軽トラで850㎞走りました。なんとか生きていきます。次回はもっと走りたい。
日本は田んぼばっかですね笑

がん!がん!がん!

2017年8月25日金曜日

simecoの桃の木。

桃の農家さんと出会った。
simecoという名前は、おばあちゃんの名前からとったそうだ。
しめこ、シメコ、しめこ、、、、アタマから離れない名前。
煮しめのような、閉められた場所のような、かわいらしい。
僕と同年代の彼は、おばあちゃんが管理していた木を受け継いで、
桃を栽培している。いくつかの品種を栽培しているが、
佐久で開発されたという”おどろき”という品種を教えてくれた。

きょう実は手土産用にsimecoの農場まで足を運んで初めていろいろな話を聞いたのだ。
彼はIターンの僕らとは違い、Uターンで佐久に帰ってきた。simecoという名前。
おばあちゃんの名前だと知ると、少し呼びづらい。simecoさんのほうがいいか。
野球グローブを作るという趣味(仕事?)。自分には想像もつかない世界で
生きている人にまた出会った。まだまだ佐久にはおもしろい逸材が
いることにおどろき。また、おしゃべりが止まらないのだ。

そうそうおどろきという品種は、佐久で開発された品種。
身が固いのが特徴。消費者の多くは柔らかくてジューシーな桃を好むので、
段々と栽培する農家がいなくなってきてしまったらしい。
作る人がいなくなってしまって、、、という話を聞いた途端にわくわくしてきてしまう性分。
何を隠そうゴリゴリした食感の桃が僕は好きなので、ぜひ食べたいと思ったが、
今年の分はもうほとんど予約で売り切れになってしまうそうだ。来年はぜひ食べたいもんだ。
というわけで、”なつおとめ”という品種をわけてくれることになった。
見るからにうまそうだ。佐久は桃の産地として全国的に有名ではないと思うけど、
8月の上旬くらいになると、直売所には桃がわんさか並ぶ。岡山とか福島の
直売所に行くのは少し大変だが、関東圏の人だったらぜひ佐久に来て桃を
買ってほしい。産地には、安くてうまいものがあるからだ。通常市場流通しないような
珍しい品種や、ハブキの農産物が日常的に手に入るのは産地ならではだと思う。

夏には桃の他にもプルーンがある。
きょうはツアーという品種をわけてもらった。これからサンプルーンという品種が
出てくるそうで、糖度がもっと高い。楽しみだ。プルーンの木は今年から栽培ができなく
なってしまった地元の方から譲り受けた木。田んぼもそうだが、果樹もやり手が
いなくなるなかで、担い手が必要になっている。いま引き継がないと木が切られてしまう。
それくらい、産地は消えそうになっているのも事実。佐久でまだまだ桃やプルーンを
楽しむために、もっともっと若手農業者が増えるといいな。

がん!がん!がん!

2017年8月24日木曜日

未知との遭遇。

ここまでは全く同じだったんだけど、なんでそっち行ったんだろう?
今となっては自分とは縁の遠い趣味嗜好を持つ人も、
元をたどれば同じような経験をしていたりする。
同じ世代ならなおさらそうで、同じものを見聞きしていたとしても、
受け取った感覚とか感情とかは千差万別である。
その結果、何十年も経った時には、遠く遠く離れたとこに行っちまったんだなー。

きょうはそんな遠い遠いところにいる方と縁あって食事を御一緒することができた。
かつて、ボディビルをやってみたいと思うきっかけなんて自分にあっただろうか。
いや、ボディビルがあることは知っていた。すげー体だなーと興味本位で雑誌だったか
テレビだったかで見たことはあった。でも、自分がやろうなどとは決して思わなかった。
ところがだ。人によってはやってみようと思う人もいるわけで。こう考えると、自分とは
全く違う人だなと思ってしまうんだけども、会って話してみれば、共通することも多い。
もちろん共通しないことも多いんだけども。特に印象的だったのは、食事制限の話だ。
コンテスト近くになると、と言っても6か月くらい前から準備はするそうだが、白米は食べない
そうだ。徹底的に食事制限をするので、嗅覚が鋭敏になり、ありもしない食べ物の香りが
脳裏に浮かぶというんだから、なんて自制心の強い人なんだと、自分にないものを
持っていて尊敬してしまう。食事制限というと、一見健康的な生活のように聞こえるが、
体重の増減が15kg以上あって、それがコンテストの前後で一気に増減するのだから、
内臓への負担は半端じゃない。つまり、健康にはよくないという。ましてや極度な食事制限で
免疫力も低下しているし、日焼けサロンで皮膚は紫外線のダメージを受ける。
百害あって一利なしとも言えるが、筋肉のためには死んでもいいという精神でコンテストまでは
耐え忍ぶ。つまるところ筋肉が好きなんだ。

なにが好きかなんて、誰も口をはさむことのできない話だが、筋肉が好きという(おそらく)
狭い狭い道を選んだ彼の精神には尊敬しちゃいます。それにしても、何がきっかけになるか
なんて誰も想像できないもんで、やっぱり人と出会ってその人が口にする自分の好きなものは、
その人の人生がにじみ出ていて、おもしろい。そして最終的には、遠いけど愛すべき近い
存在になれるのも、人と会って話す醍醐味なのである。

がん!がん!がん!

2017年8月23日水曜日

本みりん。

春先に委託醸造をお願いしていた本みりん。
あと1-2カ月で完成する予定。完成が楽しみである。
であるのだけれども、実はまだ販売ができない。
酒類だからですね。

きょうは酒類を小売りで販売するための免許を取得するべく、
その第一歩とも言える、酒類販売管理研修を受講してきた。
この講習は、実際に酒類を販売してる小売店の方も受講していて、
販売店のスタッフのうち一人は必ずこの講習を受けていなければいけないもの
なのだそうです。我が家はまだ小売店として免許はいただいていないのですが、
免許取得のために先んじて勉強してきたというわけです。
内容は酒税法とかいろいろです笑 その他陳列の方法とか広告とか
チラシの表示の仕方とか。

おいしい本みりんがあったらみなさんどんな料理に使いたいですか?
田舎暮らしの師匠Wさんは、そばつゆに使ったそうです。ほかにも梅酒を本みりんで
漬けたりと、想像するだけでうまそうです。
お米は、料理として使うにはバリエーションがないので、食事には欠かせないものですが、
楽しいかというと、少しさびしい。本みりんは、それこそ使い道無限大です。
おいしい本みりんは、ごはんの隣りに来るおかずを作るにはもってこいです。
がんも農場のお米に、ぜひがんも農場の本みりんを使ったお料理を合わせてほしい。
というか、自分たちがそうしたい笑 そんな思いで作ってみました。
お楽しみに!

がん!がん!がん!

2017年8月22日火曜日

つながる。

人と人はつながるな~という話。

佐久に移住した当初は副業をたくさんやっていた。
というか、副業を組み合わせて生活していたという感じ。
なかでも昔とったきねづか。塾講師と家庭教師は副業のなかでもメインだった。
もっと最初は、パチンコ屋がメインだったり、温泉旅館の厨房とか。
研修をしつつ、生活のために必要なお金を稼いでいた。

いまも塾講師はしているが、当時お世話になった塾はもう数年前に
辞めさせてもらっている。研修~独立に向かっていく過程で、
お米作りと販売をメインにするべく、時間の配分を変えていったので、
副業をどんどんやめていった。ただ、塾講師のときにたまに飲みに連れて行って
くれたNさんという方がいて、女性の塾講師の先輩だったのだが、豪快で、
人生経験も豊富で、とても印象に残っていた。

今年、試験田として肥料のメーカーから特別栽培用の肥料を提供して頂き、
実験的にその肥料を使用させてもらった。残念ながら、予想より窒素分が多めに
推移してしまい、お米のできが今の段階だと心配、という感じ。試験田なので、
食味も含めてデータをとって、来年の作付に生かす予定だ。それで、
その肥料メーカーの方から、黒田さんって塾講師やってました?と聞かれた。
よくよく聞くと、塾講師時代のその豪快なNさんの親戚が肥料メーカーの
関係者だということで、びっくりしたのだ。

実は別の話で、がんも農場のロゴを作ってくれたはんこ屋さんがいるのだが、
その方もNさんと知り合いだったという話。

どこにいっても話が通じてしまうので、本当に悪いことはできないなーと思うと同時に、
嘘ついたり、適当にやっててもばれちゃうなーと思う。ので、できないことはできない、
やるべきことはやるという感じで、無理なくきちんと生きようと思う今日この頃である。

ましてやいまや、これだけSNSでつながっている時代である。
無闇にその場だけ話し合わせても、どっかでばれて足すくわれちゃうなら、
初めから等身大でいこうとおもうのだ。

がん!がん!がん!

2017年8月21日月曜日

事務。

朝から封筒の糊付けをして封入したり、
宛名のシールを貼ったりして、ようやく作業完了。
家族総出でした・・・と言っても2人+0.5人ですが笑
今年は320件ほどの新米のお知らせをお客さまとか、友人、知人にも、この際季節の
お便り感覚で送らせて頂いてます。内容は新米の注文をください!というものです笑
ただ、今年は一味違います。特価で平成28年度産のお米をお試しで購入できるという
商品を作ってみました。ハガキが届いた方はご覧ください。限定品です!
おかげさまでお米の在庫もだいぶなくなってきました。
新米まであと一カ月と少しですが、必要な量もはっきりとしてきました。
在庫と必要な量を比べてみると、少し余りそうだということがわかりました。
そこで、もしまだがんも農場のお米食べたことのない人とか、しばらく食べてない人とかに、
ぜひお米を食べてもらいたい!どうせ余らせるならと思って、原価に必要経費と思いを
少しだけのせて、特価商品を作ってみました。

庭の草がボーボーです。
畑の草もボーボーです。
田んぼの草刈りもそろそろはじめなくちゃ。。。
そう思いつつ、次に取り掛かったのは稲刈りのスケジュール作成です。
がんも農場では、種まきから刈取りまでは一貫して自分たちでやっているのですが、
乾燥、籾摺りに関しては、機械をお借りして作業をやってもらっています。
この乾燥、籾摺り作業もいずれ自分でやれるよう長期的に計画をしています。
乾燥、籾摺りも、お米の品質を保証するための大事な作業なのですが、
なにしろ設備投資に数百万円~一千万円近くのお金がかかる。
耕作面積ももう少し増えないと手が出ません。

それに、これからのお米作りのことを考えると、個人ですべての設備を持つことが
正解なのか少し疑問に感じる部分もあります。地域を見渡すと、耕作ができなくなって
しまった田んぼが年々出てきます。今後も増えていくなかで、誰が地域を支えていくのか
考えることがあります。僕らが移り住んだ佐久という地域で、どんなコミュニティを
作っていけば、永続的に地域の農業が守られていくのか。
そんなことも昨日の田んぼの畔で話したのでした。

がん!がん!がん!

2017年8月20日日曜日

お喋り。

最近は、雨もよく降ってくれて田んぼには水が十分にある。
内職仕事などもあって田んぼから足が遠のいていたが、
きょうは田んぼを一回りしようと出発。

ところで昨日は佐久の観測所によれば、22時ころに
1時間で25mmの雨が降ったとか。当時家にいたと思うんだけど、
とてもそんな降ったようには思えない。確かに雨は降っていたと思うけども。
佐久に住んでから、こんなことがたびたびある。こっちでは降ったのに、
向こうでは降ってない。その逆もしかり。どうやら地形が原因のようで。
観測所のある佐久市中央と私の住む地域の間に丘がある関係で
雨の降り方が大きく違うらしい。

そんなわけで、降雨量を見た私は心配になって家を飛び出したんだけども、
普段とあまり変わらない様子でした。田んぼは。ただ千曲川は増水していましたね。


しばしの田んぼを巡るドライブと散歩。


軽トラを走らせて、1枚、2枚、、、とだいたい半分くらいの田んぼを見終わったところでしょうか。
いつもお世話になっているKさんがいたので、しばしのおしゃべり。
Kさんは私の田んぼの近くに田んぼもお家もあり、よく私のお米作りのことや地域のこと、
たくさんのことを教えてくれるとっても親切な方だ。もう御年77歳になるが、昔のことを
本当によく覚えていて事細かに教えてくれる。

きょうはお米の受粉のことを教えてくれた。
お米には3日ほどしか受粉できる時間はない。その間に日が照らないと受粉できずに
モミが成熟しないで不稔のモミになってしまうそうだ。この天気なので、やはり不稔のモミは
目視で見ても例年より多いように見える。周囲の田んぼも見ながら、草切り虫とかニカメイチュウとか探して歩いた。

中山道が通るこの浅科はその昔、皇女和宮の行列が通り、宿場として利用されたという歴史をもつ。Kさんは古文書についても詳しく、当時の古文書で皇女和宮が通る際に通達があったという
文書が残ってるということも教えてくれた。皇女和宮と言えば、我が故郷桶川も桶川宿があった町である。当時はさぞ大騒ぎであったろうなぁなどど田んぼの畦に座って話していたら、なんと
お昼になってしまった。慌てて残りの田んぼをまわって帰路についたのだった。

佐久に来てからは当たり前になってしまったが、田んぼで出会って話し込むということが、
割とよくある。特に自分よりも年配の方は、ものしりだと感じる。何十年という時間を
生きた経験というのは聞けば聞くほどエキサイティングである。農業の醍醐味とは、
こんな時間を過ごせることにもあると私は思う。地域における農業は歴史と密接につながっている。そういう農業を語り継ぎたいと思うし、何かの形で残したい。

ものしりの方とのおしゃべりは、いつも自分の想像力を超えてくる。
自分がいかに無知かを知る機会にもなる。

農業は深い!
そして、稲刈りまでもう少し!

がん!がん!がん!

2017年8月19日土曜日

内職仕事。

8月19日(土)

内職仕事のスタート!
新米のお知らせをお客さまに発送すべく、
校正、印刷、折る、封入などなどのまっただなかです。
そろそろ外注してもいいのでは!?と思いつつ。
いまは全て自前でやっております。


新米を機に、少しだけ印刷を外注することも検討しています。
少しコストかかりますが、その分ほかのことに時間を使えるので、
もっといっぱい販売できるように工夫するための時間とします。

なるべく自分のコントロールできる範囲内で全てをやりたいと思って始めた農業でした。
あのころは若かった笑 全て自分でなんてできるわけないのに、できるというフィクションを
信じて走っておりました。実際、続けてくることができたのは自分以外のみなさんが
力を貸してくれたから。結果的に築くことが出来ました。自分がやるべきことがなんなのか、
そこから考えてやるようになってきたところです。

自分で全てできないと気づいて、ようやくなにを自分ですべきかを考えられるように
なりました。そのバランス(=自分がやることと人に任せることの)は、僕の場合必要に迫られて
とか、性分みたいなもので決めていくようになるのかな。
試行錯誤しながらやっていってます。

さて、内職仕事。もう少し!そしたら雑草退治だー!

がん!がん!がん!

2017年8月18日金曜日

旬の味覚。

8月18日(金)


この時期になると我が家の楽しみは、シャインマスカット。
佐久に移住して以来、旬の味覚として楽しんでいます。
半月前くらいから店頭に並んでいますが、最初は高いので我慢。
ようやく昨日ツルヤで見たらこの値が落ち着いてきたのでさて食べようと笑
ナガノパープルや桃、プルーンも楽しみです。

産地の近くに住んでいると、季節ごとに旬のものが店頭に並ぶので、
気軽に購入することが出来ます。とくにハブキなどが手に入ればラッキー。
産地ならではだと思います。

埼玉にいたころは、栗とか梨を無人直売所で買っていた記憶があります。
今でも実家の母親はトマトとかはちみつとか、地域の農家さんから
いろいろと購入しているようです。

雨が続いていて、田んぼの水は安心ですが日照時間が心配です。
心配してもしょうがないので、できることをやるのみですが、、、

がん!がん!がん!

2017年8月17日木曜日

手紙。

8月17日(木)


ついにモリモリモチも出穂。
残すところ出穂してないのはミノニシキのみとなりました。
 

妻が結婚前に仕事でお世話になった方からいただいた手紙。
結婚当時僕も読みましたが、そんなもんかと思っていました。
2年経ったいま、じわじわ効いてきますね笑

稲刈りも近づいてきました。
新米の予約開始も間もなく。
準備を進めております!

がん!がん!がん!

2017年8月16日水曜日

帰省。

8月16日(水)

お盆ということで夫婦ともに埼玉出身ということで、
両家の実家埼玉に帰省しておりました。






埼玉には佐久移住以前にお世話になった方が夫婦ともにたくさんいまして、
今回はお盆ということで、やっちゃんを引き連れてごあいさつごあいさつ。

やっちゃんが生まれてから、やっちゃんと会うことをみんな楽しみにしてくれることが
ほとんど。僕はあくまでもそえものという感じで、やっちゃんが笑顔でいてくれる
ために支えております笑

幸いにも雨が降ってくれていたおかげで、佐久に帰ってきて田んぼを見回りましたら、
十分に水も入っていました。明日から稲刈りに向けてまた仕事再開です!

がん!がん!がん!

2017年8月11日金曜日

畑の恵み。

8月11日(金)


我ががんも農場の畑部門である、通称”どき農園”。
いまや壊滅寸前、風前の灯ではありますが、無事これだけの
畑の恵みを収穫することができました。
 
お盆に実家に帰るので持っていこうと思います。
 
がん!がん!がん!

2017年8月10日木曜日

世の中はお盆休みですね。

8月10日(木)


コシヒカリは全て出穂しました。
ミルキークイーン、コガネモチ、カグラモチも出穂。

残すはミノニシキとモリモリモチ。
こちらは晩生なのでもう少し時間がかかるかな。

世の中はお盆休みに入ったようで、うちの近所も少しにぎやかになりました。
普段聞かない子供の声や赤ちゃんの声、県外ナンバーの車も見えますね。

田んぼの水見や畑の草刈り。
直売所への納品。塾で一日は終わり。

明日もがんばろー!

がん!がん!がん!

2017年8月9日水曜日

猛暑日。

8月9日(水)

台風が去ったと思ったら強烈な猛暑日でしたね。

お盆を前に、倉庫からお米の出庫、精米、直売所への納品。

米袋の打合せなどなど。

畑の草刈りをしたかったのですが、きょうはあまりに暑かったので、
事務作業をしておりました。

夜は塾。

最近は娘の寝つきが悪く、なかなか夜は寝付かない。
農繁期でないのがまだありがたい。
妻はへとへとだろう。それでも明日はやってくる。

がん!がん!がん!

2017年8月8日火曜日

台風通過で枝豆収穫!

8月8日(火)


祝枝豆収穫!
がんも農場創立以来、初めてうまく枝豆ができました。

いや~うまい!

畑自体はちょっと草によって壊滅寸前なのですが、、、、
じゃがいもや枝豆など、できたものは早いとこ救出しようと思っています。

それにしても佐久では台風の影響あまりなく、よかったのですが、
雨が期待していたよりもまったく降らず、、、もうちょっと降って頂きたかった。
もちろん災害などに見舞われてしまっている地域もあるので、佐久は本当に
大きな被害もなくありがたかったのですが。

がん!がん!がん!

2017年8月7日月曜日

台風前。

8月7日(月)

台風が近づいています。

ここ数日雨も降っていないので、適度な雨は助かるんですが、
あまりに強い風はまだ出初めの穂を傷つけてしまうので心配です。

台風前に田んぼを見回って、水があふれないように点検。

そのあとは事務作業でした。

お盆が近づいているので、資材の発注などはできるだけお盆前に
済ませるよう準備中。なんだかんだでバタバタですね笑
バタバタしないように前倒しで準備するんですけどね笑

穂が出そろってきて、田んぼを見回すと、きれいに稲穂の背が揃っている
田んぼと、波打ったように背が揃っていない田んぼがあります。
背が揃っていない理由は、大きく二つあります。

①田んぼの均平がとれていない
②肥料の撒き方にムラがある

機械によって、手作業でやっていたときよりも作業の精度は上がっていると思います。
それでも、最後は人の手がなすことなので、どうしても出来に差が出てきてしまいます。

稲穂の背が揃っているということは、均質にお米が実っていて、収穫も同じ出来具合のときに
行えるということです。生育にバラつきがあれば、熟しているものもあれば、まだ未熟もあり、
結果的に品質の低下につながります。

こうして稲穂が出たころに、一年間かけてやってきた作業の結果が少しずつあらわに
なるのですが、また来年こそはきちんと仕上げようと思うんですね。

がん!がん!がん!

がん!がん!がん!

2017年8月6日日曜日

直売所は大盛況!

8月6日(日)


がんも農場では、現在3か所の直売所にお米を置かせていただいております。
先月オープンしたヘルシーテラス佐久南は、この週末かなり人手も
多かった模様です。8月はお盆も控えており、さらに人手が多くなりそうです。
新米前の最後の大売り出しでーす!

明日は台風の影響で雨降ってくれるかな!?

がん!がん!がん!

2017年8月5日土曜日

暑い日になりました。

8月5日(土)


いただいたブルーベリーの苗木。
忙しさにかまけて、鉢のまま成育中。

来年もブルーベリー収穫できるといいな。


溝きり機もようやく掃除して収納。

雨が降らないので水見に回った後は事務仕事。

がん!がん!がん!

2017年8月4日金曜日

cafe風香4周年。

8月4日(金)

お米作りを始めて3年目だったでしょうか。
まだ、米農家として駆け出しでした。

栽培面積も、栽培技術も、販路もまだまだこれから。
そんなときにオープンしたのがcafe風香でした。

オープン当初から五郎兵衛米を取り扱いたいということで、
同じく移住者である私のお米を見つけてくれたのでした。

あれから4年。

きょうはcafe風香の4周年パーティ。
cafe風香が大好きなお客さんたちが集まりました。
私たちもおにぎりをもってお伺いさせていただきました。


風香を通して、たくさんの人が交流し、こうして一堂に会する場も出来て、
4年間の間にコミュニティが出来たことに驚くとともに、店主の福士さんご夫婦の
お人柄が成せたことだなと改めて尊敬してしまいます。

またこんなすてきなcafe風香と、ずっとお付き合いさせていただいていることにも感謝です。

今後ともよろしくお願い致します!

cafe風香
http://r.goope.jp/fu-ka

がん!がん!がん!

2017年8月3日木曜日

コガネモチの穂が出てきました。

8月3日(木)


コガネモチの穂がだんだん揃ってきました。
あと2‐3日で揃う予定です。

穂が揃えば稲刈りの時期も具体的に予測できるので、
稲刈りの段取りも進める時期です。

きょうで草刈り二回目もすべて完了。
午後は事務仕事でした。

がん!がん!がん!

2017年8月2日水曜日

長野行脚。お米の勉強。

8月2日(水)

昨日、今日とお米作りの勉強のため、
伊那市と松本市に行っていました。

 

休耕田だったこともあり、今年は 無肥料無農薬栽培のカミアカリ。
カミアカリは知る人ぞ知る民間育種の品種。
栽培するのは、ハワイや香港などでもお米の販売を展開している
wakka japanの出口さん。http://tawaraya-rice.jp/
いやーすごい!!刺激をたくさん受けました。
尊敬する松下さん、アンコメさんと今回の伊那は御一緒させていただきました。


 用水のことを伊那あたりだと井筋(いすじ)というそうです。
こちらの伝兵衛井筋。伊東伝兵衛さんが手がけたそうです。
佐久にも五郎兵衛用水があります。どこにもこういった歴史上の偉大な方が
いて、いまの稲作が成り立っているんですね。

2日目は松本に移動して自然農法センターの見学。
佐久と松本は比較的気候も似ているので、主に除草体系の方法は
とても参考になりました。有機無農薬を目指しているがんも農場ですので、
少しずつ実践していきます。

がん!がん!がん!